お世話になった学校の先生に宛てた手紙と封筒の書き方

心を込めて先生に手紙を書く

昔お世話になった学校の恩師に手紙を書くというのは、恩師への感謝の気持ちを表すためにとても素晴らしい方法です。
現代ではスマホが普及していますので、簡単にメールやSNSでメッセージを送ることはできますが、やはり手書きの手紙が昔の教え子から届くというのは、教師にとって本当にうれしいことですし、教師という職業を続けていくための大きなモチベーションともなるものです。
就職や結婚、出産など、人生のイベントの折を見て昔お世話になった先生に手紙を書くというのはとてもいいことです。

 

とはいえ、たいていの人は普段ほとんど手紙を書くことがないので、いざ自分で手紙を書くとなるとどうしたら良いか分からない人が多いものです。
手紙や封筒につける敬称はどうした良いのか、手紙の文頭や文末の言葉はなんと書いたら良いのか、手紙の内容はどのようなものにしたらの良いのかなど、迷ってしまうことばかりでしょう。
こうしたマナーに従った手紙や封筒の書き方というのは、相手への敬意の表れでもありますので、とても重要なことです。
しかし、なによりも自分の気持ちを込めて丁寧に手紙を書くということの方が大事であり、そうした心はあまりきちんとした内容や形式のものではなくても、先生には伝わるものです。

 

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住所と宛名のバランスを考えて封筒を書く

せっかく手紙を書くのであれば、少しでも正しい形式で書けるように、ある程度のマナーを覚えておくと役立ちます。
まず、封筒に書く内容ですが、基本的に郵便番号、相手の住所、宛名ということになります。
封筒の右端に住所を書きますが、住所の長さに応じて普通は1行か2行程度にまとめましょう。
ある程度長い住所なので2行になりそうだなと思ったら、最初から切りの良いところで区切って、2行にわたって分かりやすく書くようにします。
宛名は封筒の中央に来るようにします。住所で書いた文字より大きくするのがマナーとなっていますので、両方のバランスを考えて最初から住所の文字の大きさを決めるようにしましょう。
宛名は、名字と名前の間に多少の空白を入れ、名前と敬称の間にも同じように少しの空白を挿入します。

 

宛名のところには、名前の下に敬称を入れる必要があります。
敬称にはたくさんの種類があって、それぞれに宛てる相手の年齢や立場、自分との関係などが変わってきます。
全部を覚えるのは大変ですので、一般的に使われることが多い「○○様」という敬称が一番無難です。
しかし、今回書いているのは昔お世話になった恩師ですので、「○○先生」という敬称にすると良いでしょう。
あまり手紙の敬称として「先生」と書くのは聞いたことがないという人もいますが、立派な手紙用の敬称でもありますので、恩師宛てに使うことができます。

 

ちなみに校長先生あてなら「○○校長」となります。
逆に、副校長や理事など、名前が分からない場合には、「○○学校 副校長殿」のように、「殿」を敬称として使います。
先生個人ではなく、学校全体に宛てる際の書き方は、企業などに送る時と同様「御中」で構いません。
何となく、「御中」は企業にしか使わないイメージがありますが、団体宛に使う敬称なので、問題ありません。

 

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学校や先生あての封筒で、中身が見られないようにしたい時は、封筒が二重になったタイプのものを使いましょう。
よりかしこまった書き方の時は、茶封筒ではなく、白を使うのがおススメです。

 

封筒の表にこうした必要事項を書いたら、今度は封筒の裏面に自分の情報を記入します。左側にまとめて、自分の郵便番号、住所、名前を記入しましょう。

 

自分のことを思い起こしてもらえるように手紙を書き始める

手紙を書く際には、文頭の挨拶を書き、自分のことを思い起こしてもらえるような内容を書くと良いでしょう。
まめに手紙を書いたりメールを送ったりしている、もしくは頻繁に会っているというのであれば、名前を見ただけですぐ誰だか分かりますが、何年もコミュニケーションを取っていないのであれば、誰から手紙が送られてきたのかを思い出す必要があります。
そのため、できるだけ手紙の初めの方で、自分と先生についてのエピソードを記すようにしましょう。
どこの学校で、どのくらい前に先生に教わったのか、もし部活の顧問であったのならその部活のことでのエピソードにはどんなものがあったのかなど、思い出してもらえるような具体的な話を加えてみてください。
ちょっとしたことでも思い出深い話であれば、すぐに思い起こす助けとなりますので、何か良いエピソードがないか考えてみることにしましょう。

 

何を目的にして手紙を書くのかによって異なりますが、近況を伝えた後は用件を分かりやすく伝えることが大事です。
就職や結婚、出産などの報告をしたいのであれば、具体的にその様子を伝えましょう。
また、手紙と一緒に近況が分かる写真を同封するのも喜ばれます。もし出産や結婚などによって新しい家族ができたのであれば、そのことを伝える写真を入れるのがベストです。
学生時代の時との違いを見てもらう助けにもなりますし、自分のことを思い起こしてもらうのに役立ちますので、写真の同封はぜひともするようにしましょう。
先生にとっても手紙だけでなく、写真も一緒にもらえるとより思い出に残るものとなります。

 

このように、恩師に手紙を書くときには、いろいろな決まりごとについて考えるのも大事ですが、それ以上に自分の気持ちを素直に表現できるようにすることが大事です。
感謝や近況報告、恩師のことについて尋ねることなど、分かりやすく気持ちが伝わるように手紙を書くようにしましょう。

 

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