簡易書留の書き方と出し方|封筒にハンコやスタンプを押す場所と位置、速達の場合は?

 

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書留郵便とは

重要な書類の中でも、紛失などが発生すると大きな問題になってしまうのが、契約書や重要事項通達時の書類です。
確実に相手の手に渡った事が確認できないと危険なため、記録の残る郵送方法が必要になります。

 

そんなときにおすすめなのが、「書留郵便」です。
追加料金はかかりますが、書留郵便を使えば投函した手紙の追跡が可能になります。

 

書留郵便とは、その郵便物をいつ、どの郵便局が受付けし、どの郵便局を経由して送り先の手元に渡ったかが明確になるよう追跡番号が振られデータが記録されている郵便物のことで、もし郵便物が紛失したり壊れたりした場合には実損額を賠償してもらうことができます。
大切な書類や換金性の高いもの、現金などを送るのに適した郵便システムで、確実に送り先の手に渡って欲しい郵便物によく使われます。
一般郵便とは異なり土日祝日に配送してもらうこともできます。
また、不在の際には当日中の再配達や配達日・時間帯希望再配達に対応しているのもメリットです。
書留郵便には「簡易書留」「一般書留」「現金書留」の3種類があります。

 

簡易書留とは

「簡易書留」とは、郵便物を出した郵便局とその日時、郵便物が到着した郵便局と着いた時間が記録されています。
一般書留の場合、引受けから配達までの送達過程を記録していますが、簡易書留は最初と最後に関してのみ郵便局支局と日時の追跡が可能ということになります。簡易な分、一般書留に比べて料金が割安です。
賠償額は5万円までで、貴金属の送付もできます。
料金は、通常の郵便料金にプラス350円が加算されます。

 

簡易書留の書き方

簡易書留郵便の封筒の書き方は、いたって簡単で、通常通りの手順で封筒に住所や名前を記入した後、余白に赤い字で「簡易書留」と書き足すだけで、あとは郵便局の窓口に持ち込めば所定の手続きのあと引き受けてもらいます。

 

現金書留とは異なり、簡易書留では決まったサイズや指定の封筒などはありませんので、普通の市販されている封筒を使用して構いません。
書き方と言っても特別なことはなく、一般郵便のように表に宛先の住所氏名を記載し、裏面には差出人の住所氏名を記載しておきます。

 

もし必ず宛先の住所で受け取って欲しい場合には、封筒の下あたりに「転送不要」と書いておきましょう。
通常は送り先の相手がもし引っ越していた場合はその新住所の方へ送られますが、これを書いておけば転送されず差出人の元に返されます。
切手は前述の通り、郵便物の大きさや重さによって決められる普通の郵便料金に350円を加算した金額を貼りますが、郵便物の通常料金が定かでないなら郵便局で重さを量ってもらってその場で支払った方が確実です。

 

簡易書留のハンコやスタンプの位置は

簡易書留の書き方で唯一普通郵便と異なる点は、封筒に「簡易書留」と記載するかその印鑑を押すことですが、これも郵便局で「簡易書留で」と言えばその場でその印鑑を押してもらえるので、どうしても自分でやらなければならないわけではありません。

 

自分でやる場合は、赤いインクのハンコやスタンプを、縦書きなら封筒の左下、横書きなら右下あたりに押します。(下図を参照)
※赤字なら手書きで「簡易書留」と書いても大丈夫です。

 

よくある間違いとして注意していただきたいのが、封筒の一番上に「簡易書留」を書いたり押印したりすることです。
ここは本来速達で届けてほしい郵便物に「速達」と表示する場所なので、「簡易書留」なのに「速達」と間違えられてしまう可能性があります。

 

 

ただし絶対こうでなければならない、という書き方ではないので、郵便局の人に、はっきりと書留である事が伝われば、原則問題ありません。

 

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簡易書留郵便の出し方

切手も必要料金分貼ったし「簡易書留」と書いたのだからポストへの投函で良いだろう・・と思うかもしれませんが、ポスト投函はNGです。

 

郵便局で簡易書留用紙を提出して郵便物に追跡バーコードシールを貼ってもらい、「書留・特定記録郵便物等受領証(お客様控)」を受け取らなければなりません。

 

簡易書留用紙は郵便局に置いてあります(勿論用紙を持って帰っておいて家で書いて郵便局に持って行くという方法でも良いです)。
用紙の一番上に自分(差出人)の住所と名前を書き、用紙の左下の欄に送り先の名前だけ記入します。
他にも料金などの欄がありますが、窓口で提出する際に窓口の局員が必要なところは埋めてくれるので空欄で構いません。
あとは、窓口に郵便物と簡易書留用紙を持って行き、「簡易書留でお願いします」と言えばOKです。

 

窓口局員が重さを量って料金を伝えてくれるので、切手を貼っていない場合や料金が足りない場合はその場で支払いましょう。
ちなみに郵便局では切手で支払うことも可能です(ただしお釣りはでません)。

 

以上のように、簡易書留は郵便窓口で受け付けてもらうことが必須なのですが、急ぎなのに土日祝日だったり営業時間を過ぎてしまっていたりすることもあると思います。
そんなときはコンビニを頼りたくなるかもしれませんが、コンビニでは書留郵便は受け付けていません。
土日祝日に急いで対応してもらいたい場合は、郵便局内に設置されている「ゆうゆう窓口」を利用しましょう。
比較的大きな郵便局に設置されており、土日祝日や24時間対応してくれるようになっているところがあります。

 

その他の書留

一般書留

「一般書留」は、郵便物を出した郵便局とその日時、郵便物が到着した郵便局と着いた日時の他に、どの郵便局を経由したかも記録されており、つまり受付から送り先の手元に届くまでの全ての段階が記録されているため、簡易書留より更に詳しく追跡できる点が異なります。
補償額も10万円までと一般書留より高く、勿論貴金属の送付も可能です。
料金は、通常の郵便料金に480円が加算された額となりますが、もし賠償金が10万円では足りないと思う場合、23円を追加するごとに5万円ずつ賠償金額を増やすことができ、最大500万円まで賠償金を上げることができます。

 

現金書留

「現金書留」は、その名の通り現金を郵送する時に使用するもので、一般書留と同レベルで追跡が可能、金額も一般書留と同じ通常の郵便料金に480円を追加したものです。
ただし、補償されるのは1万円までで、賠償金額が心もとないと感じる場合には11円を追加するごとに5000円ずつ補償額を増やすことができ、最大50万円までが可能です。

 

まとめ

・書留郵便には「簡易書留」「一般書留」「現金書留」の3種類がある。
・「簡易書留」は、郵便物を出した郵便局とその日時、郵便物が到着した郵便局と着いた時間が記録される。
・料金は、通常の郵便料金+350円。
・簡易書留郵便の封筒の書き方は、通常通り封筒に住所や名前を記入した後、余白に赤い字で「簡易書留」と書き足す。
・簡易書留では決まったサイズや指定の封筒はない。
・「簡易書留」と封筒に赤いインクのハンコやスタンプを押す位置は、縦書きなら封筒の左下、横書きなら右下。(手書きも可)
・速達で「簡易書留」を出したい場合は、「速達」という赤いインクのハンコやスタンプを封筒の一番上部に押す。(手書きも可)
・簡易書留はポスト投函はNG。窓口で「書留・特定記録郵便物等差出票」を記入する。
・簡易書留はコンビニでは出せない。
・土日祝日に現金書留を出したい場合は、大きな郵便局に設置されている「ゆうゆう窓口」を利用する。

 

 

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